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Dermatology

蕁麻疹(じんましん)

じんましんは皮膚の浅い層に、皮膚の赤みを伴い、大小様々むくみ(膨疹)が現われ、強いかゆみを伴う症状のことをいいます。また、症状自体が1~2日で治まる急性じんましんと数日間以上続く慢性じんましんもあります。

原因

原因はさまざまですが、食べ物や薬物、物理的な接触によるもの、ストレスに伴うものが一般的です。

じんましんの種類 原因
食物性じんましん 魚貝類、乳製品、チーズ、ワイン、野菜、そば、牛乳卵など
食物性じんましん 魚貝類、乳製品、チーズ、ワイン、野菜、そば、牛乳卵など
薬剤製じんましん 薬・健康食品(抗生剤・各種薬剤・サプリメントなど)
機械的・人工的じんましん ネックレス・ブレスレット、時計のバンド、衣類など
寒冷じんましん 冷たい物質、冷水、寒い風など
日光じんましん 日光
心因性じんましん ストレス・疲労
コリン性じんましん 発汗(温熱、疲労、精神的緊張など)

治療

原則的に症状を起こす原因との接触・摂取を避けるようにします。またじんましん症状を引き起こすヒスタミンという物質の生成を抑える抗ヒスタミン剤の服用や塗り薬を使用します。また慢性じんましんの場合は漢方薬なども使用したりします。しかし、症状がかなりひどいものや、全身に広がるようなものに関しては、注射薬を併用したりします。

口唇ヘルペス(単純疱疹)

単純疱疹ウイルスの皮膚粘膜感染によって発症し、口唇(顔面)や鼻穴に赤みやチクチクとした痛み、びらん(じゅくじゅく)、水疱(小さな水ぶくれ)などの症状を伴います。発症前に「むずむず」「ちくちく」などの異常を感じることもありますので、その場合にはなるべく症状が悪化しないよう「身体を休める」「外用薬を早めに開始する」などの対応をするとよいでしょう。

感染を起こすウイルスはヘルペスウイルスの1型と呼ばれるものですが、このウイルスは主に接触により感染が広がります。しかし、感染後必ず発症するとは限らず、普段は体に潜んでおり何の症状も出てきません。ところが、過労・ストレス・睡眠不足・発熱・月経・日光照射・寒冷などが誘因となって様々な症状を引き起こすようになります。つまり肉体的にも精神的にも少し疲れがたまっているようなときに発症しやすいため、過労・ストレスなどの誘因に気をつけることが必要です。

治療

治療は、内服薬・塗り薬の抗ウイルス剤を使用します。
早期に治療を開始すれば、数日間で症状も消えて回復しますが、治療が遅くなれば範囲も大きくなり、炎症も強く出るため完治までの治療期間も長くなります。

帯状疱疹

帯状疱疹ウイルスの感染により起こる皮膚疾患であり、小児が初めて感染し発症した場合は水痘(水ぼうそう)となります。

帯状疱疹は一度かかると終生免疫が得られ、ほとんどの場合は後遺症もなく回復します。しかし、過度のストレスや慢性疲労、睡眠不足、病後など免疫力が低下しているような状況下で発症してしまいます。

顔面、体幹(胸部・腹部)などにできることが多く、体の左右どちらか一方のピリピリするような痛みや違和感から始まります。その後、1週間ほどで知覚症状を強めながら皮膚症状へ進行します。皮膚症状は、赤みを帯びた小さな水疱が現われ、1週間~10日で、赤くただれたような状態になります。このただれは数日でかさぶたになり、やがて剥がれ落ち回復に向かいます。こうして皮膚症状はおさまりますが、時に帯状疱疹後神経痛と呼ばれる、患部に慢性的な痛みが続く状態をひきおこすことがあります。

また、高齢者や糖尿病の人は、治療が遅れると、全身に水疱が広がることがあります。発疹が顔・耳・首などに出た場合、顔面神経マヒ、眼症状、聴覚障害や味覚障害などを伴うこともあるため注意が必要です。

治療

口唇ヘルペスの治療と同様、抗ウイルス薬の内服薬もしくは外用薬を使用します。また、神経症状に伴う疼痛改善目的に鎮痛剤を使用したり、神経修復作用を持つといわれる内服薬を併せて使用します。

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